• 2016/04/02
  • 各校共通,バレエを始める前に読んでほしい事,その他,大塚芽衣コラム

バレエ中に、生理が来てしまったらどうしよう...?


バレエ中に、生理が来てしまったらどうしよう...?


皆様、こんにちは、大塚です。
今回は、生理になった時の対処法ついてお届けします。
 
 

【生理ってなんであるの?】


まずはここから。男性にはないのに、なんで女性にだけ生理があるのでしょう?
それは、生物学的に女性が赤ちゃんを生む役割を持っているからです。
それは地球上に存在するどの動物においても、ほぼ共通といえます。
なので、生理がくることは、個人の事情はさておき、生物として動物として、とても大切なことなのです。
 

さて、その生理はどうしてくるのでしょう?


人間の女性の身体は、あらかじめ赤ちゃんが作れるように出来ています。
赤ちゃんは女性の子宮というところで育ち、大きくなったら、生まれてくるのですが、
生理というのは、「使われなかった赤ちゃんのベッド」なのです。
 
一ヶ月に一回必ず「生理期間」というものがあり、
その間に身体はいつでも赤ちゃんができてもいいように準備を始めます。
けれど、赤ちゃんがその期間にできなかった場合、
身体が準備した赤ちゃんのベッドは、身体の中では不要な物と判断されて、
体外に排出されます。これが「生理」です。

 

【生理になった時、どうしたらいい?】


今回の大きなテーマです。
レッスン中、学校にいる時、職場にいる時、生理というのは
私達の事情関係なくやってきます。

じゃあ、「レッスンがあるのに生理になったらどうしよう!」
対処法をお教えいたします。

 
普段のレッスンで履いているバレエショーツと違い、
サニタリー用のバレエショーツが存在します。
 
普段使いのサニタリーショーツだと、ゴワゴワ感やラインの出方が
普段のレッスンの時と違い、気になる!

という方は、ぜひそちらを使ってみてください。
 
バレエ用なので、履いていても、ラインがほとんど出ないので、気になりません。
 
また、しっかりとした生地をしているので、
ナプキンのズレなどが気にならないようにも作られています。

値段は普段使い用のものより値が張りますが、
しっかり作られているので長持ちしますよ。
 


レッスンの服装どうしよう…。
生理期間中は、どうしても普段と同じレオタードとタイツだけ!
だと気になっちゃいますよね…。

特にタイツは白いし…。
そんな時にはスパッツを履くことをオススメします。
 
スパッツの長さはお好みですが、色はなるべく黒がいいでしょう。
 
万が一があっても見えづらいので目立つことはないですし、
黒だったら何色にでも合うので、コーディネイトも変になりません。

スカートが許されるようでしたら、
スパッツとスカートが一緒になっているものもで売っているので、探してみてください。



 

量が多くて、どうしても気になっちゃう…。


個人差はありますが、たいてい、生理は2日目〜3日目が量が多いと言われています。
 
夜用ナプキンをつけることは勿論ですが、どうしても心配。
そういった方には、タンポンもあります。水泳選手などはタンポンを使うようです。
 
簡単にいえば、体内に入れるナプキンのようなもので、不快感はぐっと減るそうです。

ただ、体内にいれるのが不安、怖い、という方は無理をしないようにしてください。

また、使用の際は説明書をよく読み、お子さんの場合は、お母さんに相談してから、
正しく使うようにしてください。
 


生理痛がひどいんだけど…レッスンどうしよう。


生理痛は本当につらいですよね。
こちらもやはり個人差があり、生理痛が全く無いひともいれば、重い人もいます。
 
症状にも個人差がありますが、頭痛、腹痛、腰痛がメジャーどころでしょう。
 
生理痛の軽減には、まずは身体を温めることが重要となります。
 
お腹と腰にカイロを貼る。
ただし、レッスン中は両方貼ってしまうとやけどしてしまうかもしれないので、
どちらか片方、もしくは、カイロをやめて、スパッツと腹巻きなどが良いでしょう。
 
身体を冷やさないために、身体が温まるまでは上着やニットを着ておいてください。

また、身体を動かすことによって、全身の血の巡りが良くなり、生理痛が軽減します。
生理の日は、いつもより念入りにストレッチをして、
血の巡りを良くしてからレッスンに臨むと良いでしょう。
 


本番の日なのに、生理になっちゃった!


そして、よく聞かれる事として、

本番の日、衣装を着なくてはいけないのに、生理になってしまった。

これもよくある話です。
ロマンティックチュチュを着る場合は必ずピンクパンツを履きますが、
クラシックチュチュでも履いてOK。


そして、その日のナプキンはこまめに変えましょう。
衣装についてしまうのが不安という方は、その日だけ意を決してタンポンを使う、というのも手です。

 
 
【食べ物でも気をつけることが出来ます】
生理前や生理中、甘い物が欲しくなるというのはよく聞く話です。
かくいう私も、その口です。

普段は甘いものに興味を抱かないのに、
なんとなく、その日は甘い物が食べたいな〜と思う。

そうすると数日後にはドンピシャで生理がきたりします。
 
甘い物が欲しくなるのは、生理前で女性ホルモンのバランスが崩れて、
それを補うために身体が糖分を欲しがってそうなるらしいのです。

じゃあ甘い物をたくさん食べて良いのかというと、そうでもないのです。
 
第一に、生理中は常に出血している状態なので、圧倒的に鉄分が足りません。

なるべく、血をさらさらに保ち、身体の新陳代謝を上げるような
食品を食べるようにしてください。

 
●生理中、生理前に食べたいもの
・生姜
・根菜類
・冬野菜
・果物(あんず、オレンジ、さくらんぼ、グレープフルーツ、プルーン)
・レバー(鉄分を多く含みます)
・豚モモ肉
・さんま、あじ、いわし
・ハーブティー
(カモミール、ラズベリーリーフ、サフラワーなどが生理痛軽減でおすすめです)

 
ほうれん草は鉄分を多く含むことでよく聞く食材ですが、
ほうれん草自体は身体を冷やす食材に当たるため、
スープにするなど、温かい状態のものを食べるようにしてください。

また、どうしても甘いものを食べたい時は、
身体を温めてくれるようなフルーツを摂るようにしましょう。

飲み物なども、温かいものを摂取して、
カフェインはなるべく摂取しないようにすると良いでしょう。

そして、生理中は子宮が収縮して、その分内蔵も動くので、
なるべく消化の良い食べ物が身体に負担をかけません。


 
●食べたくないもの
・添加物の多いスナック菓子やジャンクフード、
 血液をドロドロにしやすい砂糖・脂肪の多い食品
・カフェインの多く含まれる物(コーヒー、緑茶など)
・チーズやマヨネーズなど、加工食品で白っぽい物はたいてい脂肪が多く含まれています。
・夏野菜
 
生理中に食べると良い食材は、どれも新陳代謝を上げ、
血液のめぐりを良くしてくれる食材なので、ダイエットにもオススメされます。
 
ただし、あまり「あれはだめ、これもだめ」としてしまうと、
逆にストレスが貯まり、自律神経が上手く働かなくなり、
余計に生理痛がひどくなってしまうこともありますので、
自分の体と心と上手く付き合いながら、
自分にとって一番過ごしやすい生理期間を見つけてみてください。
 
バレエを習っている子に多いことですが、
痩せ過ぎで生理が来ない、止まってしまった。
 
そういう方は、必ず病院の受診をしましょう。

 
そして、お医者様からの指導でもう少し太るようにとの指示もあるかと思います。
 
身体を健康に保たなければ、バレエは踊れません。


バレエ中生理になったら まとめ

 
•専用の用品を準備
•食べ物には気をつかう
•バレエストレッチで血行良く


子どもを産むということは、人の一生の中でとても大事なことです。
バレエに必要ないからと言って、蔑ろにせず、健康を保って、
楽しくバレエを踊りましょう。


©2016 AkiballetStudio:Mei Otsuka
※無断転載不可



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